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ILAカンファレンス2002 ブレイクアウトセッション11

「これからの情報教育と教師の役割」

早稲田大学高等学院教諭
橘 孝博

「パソコンを使うようになった時期はいつか」という本校の調査で、「中学校時代」と回答した人が1999年は60%と半数以上だったのですが、2002年では45%にまで減っています。反対に、「小学校高学年」と回答した人は、1999年は17%だったのが2002年には34%と倍になっています。パソコンを始めた時期が、どんどん低年齢化しているということですね。

「これからどんなことを学びたいか」については、1999年では「eメールを使う、ホームページ検索」が多かったのですが、2002年になると「ホームページを作りたい」「三次元のグラフィックをしたい」といった回答が増えています。このなかにはビデオ編集や動画編集なども含まれており、そういう意味では、われわれ教員はホームページ検索などのテーマを生徒に投げているようではまずい時代に来ているのです。特に高校レベルでは、それが当たり前のようになってきますので、違う仕掛けをつくってあげないと生徒はなかなか乗ってこないという風に考えております。

高校では来年の4月から情報科で教科書を使って授業をするようになるのですが、情報科の教科書は他教科に比べてマンガや絵などが多用されており、軽い学科と誤解されるように感じられます。生徒が学習する際の壁をなくすために挿絵を多くするのはいいと思うのですが、マニュアル本のようなものや、アカデミックな香りに乏しいものもあります。その上、全体で平均130ページほどしかなく、2時間の授業を見開き2ページで教えなければならなくなるのです。ですから、教師がかなり肉づけをしないと授業らしくならないのです。一部の教科書は教員に少し負担がかかるようなつくりになっているかな、という感想を持っています。